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有限会社宇賀神溶接工業所

本日はお客様の声をご紹介します。

ご紹介する宇賀神溶接工業所様は金属を加工し、パイプや製品のパーツなどを生み出している企業様です。
「HandBike Japan」という、老若男女、障がいの有無にかかわらず楽しめるハンドバイクをつくる日本初の専門ブランドを立ち上げています。

今回はそのハンドバイクのプロモーション動画を制作させていただきました。ハンドバイクとは、障がい・健常という壁を超えて一緒に楽しむことが出来る乗り物。その名の通り手で漕ぐ自転車です。

通常の自転車は成長に合わせて買い替えなければなりませんが、ハンドバイクはフレームを溶接・再研磨、またオリジナルパーツを作ることが可能なので、ひとりひとりに合わせたスタイルで利用することができます。

「グッドデザイン賞」を受賞したスタイリッシュなデザイン。「誰もが使える乗り物を」という想いが込められた、まさに新しい製品です。

ハンドバイクの魅力や生い立ち、そして今回の動画制作について、宇賀神さまの声をご紹介します。

誰もが使える乗り物が作りたい 

―最初に宇賀神さんのお話を聞いていいなと思ったのは、障害を持った人だけが乗る自転車ではないというところです。だからデザインにもこだわっているし、日常的に走る乗り物になってもらいたいという想いで作られている。
今までの福祉機器って、「障害がある人が乗る乗り物」という感じだったんです。それだとどうしても、機能性重視でかっこよくない。それが、うちのハンドバイクだと、みんなが乗りたいと思ってくれる。先日、東村山で開催されたこどもまつりというのに参加させてもらったんですけど、子どもたちがひっきりなしに乗って、楽しんでくれました。

―乗り物としてもおもしろいですよね。転倒する心配がないから安心ですし。
障害を持っていようが持っていまいが、同じ乗り物でいろんな人が乗れるっていうのが今までなかった。

―どうしてこのハンドバイクを作ろうと思われたんですか。
自転車事故で脊椎損傷になった人から、「こんなものを作ってもらえませんか」という依頼が来たところから始まってるんです。

―でも、「じゃあ作りましょう」と簡単に返事はできないですよね。
その当時は、自社商品を作らなきゃいけないなと模索していた時期だったんです。と言っても、自転車なんて作ったことがなかったので、本当に作れるのかもわからなかった。ちょっと新しいことにチャレンジしてみようかなという感じでした。

開発には丸一年かかった

―開発にはどれくらいかかりましたか。
丸一年です。

―一年でできるものなんですか。
図面さえできれば、基本的にはかたちにはできるので。ただ図面を作るまでは、めちゃくちゃ大変でしたけどね。デザイナーさんにかかわってもらって、図面ができるまでに半年くらいかかりました。

町なかをハンドバイクが走っている、そんな社会

―宇賀神さんのハンドバイクは、テレビの取材も受けられていますし、(動画を制作した)2017年度の時点で発信力はあったんですよね。
いや、まだまだだと思いますよ。

―それはどこでそういうふうに感じるんですか。
始めた頃よりは、「ハンドバイクどこかで見たことある」という人が増えてきてはいるんですけれども、爆発的なっていうのは、まだまだだと思います。

―「爆発的な」ということで宇賀神さんが描いてるのは、どんなイメージですか。
ふつうに町なかをハンドバイクが走っている、そういう社会になればいいなと思っています。

―もう日常の、自転車や乗用車みたいなイメージですね。
支援学校でも、ハンドバイクに乗って通ってる子がいるとかね。そういうふうになればいいですね。そこまでいくには相当時間がかかるでしょうけどね。

 ―動画についてお伺いします。今回、動画を作成してみていかがでしたか。
動画を作ってもらうということは今までなかったので、すごく新鮮でした。

―最初のヒアリングの場はどうでしたか。
楽しくやらせてもらいましたよ。好き勝手言わせていただきました(笑)。

―そこで海人君の名前も出てきたんですよね。
もし取材に行けるのであれば、というお話をさせていただいたと思います。ユーザーさんがいるので、コメントがもらえたらいいねと。

不安に感じることは何もなかった

―制作の過程で不安に感じる点はありましたか。
もう全然ありませんでした。大丈夫でしたよ。海人君や先生にちゃんとインタビューしてもらえたのが、ありがたかったですね。

―僕もそれはよかったなと思っています。あと、お母さんも出演してくださって。
インタビューに答えてくださったの、はじめてだと思うんですよ。本当に、お母さんの言葉もありがたかったですね。お母さんがどういった思いでいてくれているか、映像を見てはじめてわかったので。

想いが伝わるいい映像

―今回の動画を最初に見たときの感想は、いかがでしたか。
品物とユーザーさんが主役になっているので、一番伝わりやすいと思いました。Facebookをやってるのでアップさせてもらったんですよ。すごく反響がよかったです。「想いが伝わるいい映像ですね」というようなコメントもいただきました。今までいろいろ取材をしてもらったんですけど、自分はもう出なくてもいいなと思っているんです。職人がスポットライトを浴びても何も生まれない。実際に乗ってくれている子をどんどん取り上げてもらったほうが、映像を見たほかの子が、「こんなこともできるんだ」って思ってくれますし。そういった意味では、すごくいい動画だと思っています。

Facebookやホームページ、展示会で 

―作った動画はどうやって活用されていますか。
Facebookに上げさせてもらっていますし、ハンドバイクのホームページもリニューアルする予定なので、そこに貼らせてもらおうと思っています。あと、展示会に出たときには使わせていただくつもりです。

―今後の宇賀神さんのビジョンを、差し支えない範囲で教えていただけますか。
今は、ハンドバイクをちゃんとさせようと思っています。それが独り立ちするまでは、ほかのことは考えてないですね。大学とかから共同開発という話もあるんです。そういうのはいつでもウェルカム。ハンドバイクでひとつ成果が出たら、また次のことを考えると思います。

宇賀神さまのお話はいかがでしたでしょうか。

「こんなものがあったらいいな」というひとりの声から1年間をかけて形にしたこと。
そしてそこにかける想いから、ものづくりの職人としての誇りと責任を感じました。
誰もが気軽に外に出かけ、ハンドバイクに乗ったたくさんの人が一緒に走り、笑い合う。そんな光景を見るのが楽しみです。

お忙しいなかお話しいただきましてありがとうございました。